不妊症Q&A

不妊症Q&A

Q1. ARTを受ける際に年齢などの制限はあるのでしょうか

A1. ARTの成功率は加齢に伴って低下します。
また年齢が若くても卵巣の機能が低下し、十分な数の卵が得られないこともあります。
その様な場合、医師もARTを施行することが不妊カップルにとって望ましい選択なのかどうか迷うことがあります。
アメリカの生殖医学会の倫理委員会は生児を得る確率がゼロあるいは1%未満、また5%未満というような場合は、十分説明した上で治療を拒否してもよいという声明を発表しています。
しかし、患者が十分理解した上で治療を望むときは治療を実施してもよいという考え方も述べられています。

Q2. 採卵に伴って合併症が発生する心配はありませんか

A2. 採卵の際は、膣内を消毒薬で消毒し、さらに滅菌水で十分に洗浄してから、経膣超音波診断下で行なうため、感染症を引き起こしたり、誤って血管などを傷つけ大出血をきたすことはありません。
しかしまれに感染や出血の例が報告されています。

Q3. 採卵の際に痛みを伴うことはないでしょうか

A3. 大部分の施設では麻酔のためのガイドラインに従って安全な鎮痛剤を投与していると報告されています。
しかし、一部の施設では採卵に伴う痛みについて、十分な対応がされていなかったと言うケースもあるようです。
採卵を受ける際は、疼痛に対する対応を確認しておくとよいでしょう。

Q4. 卵巣にチョコレート嚢胞がある場合、採卵数や卵の質に悪影響はありますか

A4. 子宮内膜症がある場合、採卵数は減少します。
しかし卵さえ採取されればチョコレート嚢胞の有無に関わらず、胚の質や妊娠率に悪影響は認められません。

Q5. 鍼施術はどんな効果があるのでしょうか

A5. 鍼灸施術を行なうと、全身の気の流れが改善され、血行がよくなります。
それにより疲労が早く回復され、各細胞に酸素や栄養などが供給されます。
そのため自律神経が調整され、内臓の働きやホルモンのバランスが整えられます。
免疫を活性化させたり、鎮痛効果によって急性や慢性の痛みを取り除いたりすることが出来ます。

Q6. 漢方の効果はどのくらいで実感できるのでしょうか

A6. 漢方薬はあくまでも体内の環境改善やストレス削減、血液バランスの調整に役立つもので、直接的に卵の質などをよくするものではありません。
きちんと専門医に相談し、体質に合ったものを処方してもらったうえで、だいたい3ヶ月は様子を見ていくと良いでしょう。
簡単に効果が出るものではないので、気長に続けていくことが大切です。

Q7. 体外受精後は、どのように過せばいいのでしょうか

A7. 胚移植の後だからといって特別なことをする必要はありません。
普通に生活をして問題はありません。
当日は振動がじかに伝わるので自転車やバイクの運転は避けたほうがよいですが、2日目以降は家事なども普段どおりやって問題はありません。
運動などは激しいものではなくウォーキングなど。
旅行もとくに問題はないですが、飛行機などは気圧が変わるためあまりお勧めはできません。
OHHS(卵巣過剰刺激症候群)で卵巣がはれてしまった人は安静などの注意が必要です。
外出を控え、家事は最低限、軽い運動もしないほうが良いでしょう。

Q8. 骨盤矯正は不妊症に効果があるのでしょうか

A8. カイロプラティックや整体等で、骨盤の歪みを矯正することにより血流が良くなり、冷えの改善やホルモンのバランスが整い、体の機能が改善されることにより妊娠しやすくなります。

鍼灸施術の不妊症への効果は
不妊症には「機能性不妊」のように原因が特定できない場合があります。
原因が不明のためピンポイントの治療ができない機能性不妊にこそ、身体全体を改善させて不調部分を解消する鍼灸施術は効果が期待できます。
冷えや血流の不足などを改善することにより、卵巣機能や子宮機能を活性化することで妊娠の可能性を高めることが出来ます。

Q9. 鍼灸施術は男性不妊にも効果がありますか

A9. 鍼灸施術による血流改善は、男性のインポテンス(勃起障害)にもかなりの効果をもたらします。
インポテンスの原因頻度は器質的22.3%、機能的72%、不明が5.2%と男性性機能障害によるものが大多数で、そのうち心因性のものが68%を占めています。
つまりインポテンスのほとんどは目に見えない心因性によるもので、外科的処置などでは解消できない症状とされています。
そういった心因性のものこそ鍼灸施術が最適だと考えられます。

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