二人目不妊の不思議

一人目の赤ちゃんは自然と授かったのに二人目がなかなか授からずに悩んでいる方も多いと思います。不妊症の原因は器質的問題や排卵の障害、精子の問題、受精障害、着床障害など検査で解るものもあります。
しかし二人目不妊の場合は、妊娠に関わる基本的な問題はクリアされ、一度出産の経験があるにも関わらずの不妊です。
妊娠にいたるシステムの不調
二人目不妊でクリニックなどに行った場合、比較的先生も一度妊娠の経験があるからと割合とのんびりと構えるような感じが多いようです。そのためタイミング法などを勧められるところからスタートすることが多いようです。
一度妊娠しているということから、受精障害や着床障害などの個々の問題は考えなくてもいいだろうという発想もあります。
しかしそれでもなかなか妊娠に至らないと焦る気持ちが生まれてくることもあると思います。

東洋医学の二人目不妊とは

生殖に関して、一番関わりがあるのは東洋医学では腎の力とされています。
出産とは、この賢の力を非常に落とすものと考えられています。
本来ならば、賢の力が急激に落ちても育児をしていく日常の中で、自然と賢の力は回復し、出産前と同じ状態に戻れるのものです。
しかし、この賢の力がスムーズに回復できないことにより、妊娠にいたるシステムがスムーズに行かなくなり、二人目不妊という状態になると考えられます。
腎の力の回復がスムーズにいかない原因としてあげられるのは、過度の睡眠不足であったり、身体の冷え、栄養の過不足、ストレスなどが考えられます。
二人目不妊で鍼灸治療のすすめ

二人目不妊の場合は、妊娠までの個々のシステムには問題はなく、ただ全体的にパワー不足、エネルギー不足の状態であるということは理解していただけたと思います。出産によって抜けてしまった腎の力を中心に生命力を補い、妊娠にいたるシステムを応援してあげるようなことをしてあげればいいのです。
ここが一人目不妊と二人目不妊のおおきな違いだと思います。
賢の力を強くするために、お灸で温めたり足湯や半身浴で内臓の働き、ホルモンバランスをよくする。賢の力を強めるようなバランスの良い食事などを意識したり、鍼施術などで、賢の力を強めるような施術をすることによって、妊娠にいたるシステムがスムーズに進む身体づくりをしていくとよいのではないでしょうか?