中肉中背、体力の弱い、色白で華奢な体系、冷え性、貧血傾向、頭痛肩こりの人に効果があります。応対機能不全にも効果があるとされています。
間脳、下垂体が活性化することによる卵巣機能の改善だけでなく、直接卵巣に働く作用もあるとされています。

クロフェミンとの併用で、明らかな排卵率の向上は見られないものの妊娠率は向上したとの報告があります。
しかし、体外受精でクロフェミンと併用すると、妊娠率は低下するとの報告もあるため、体外受精の際には漢方の使用を禁止している院もあります。

中間から虚証で、やや虚弱体質の人に合います。手のひら、足の裏がほてり、皮膚、唇が乾いて、下腹部が冷えるタイプ。
月経不順や不正出血がある場合に用います。

黄体機能不全の場合、体質と漢方が合うと基礎体温の高温相の延長、黄体ホルモンの上昇、排卵率の向上に効果があり、クロミフェンとの併用でさらに排卵率が上がるといわれています。
クロミフェンだけの使用で効果が得られなかった患者さんでも、併用することにより排卵が起こった例もあります。

体質、体格が中程度から強い人に用います。症状はあまり強くなく、肌荒れ、月経異常、下腹部に圧痛があり、冷えとのぼせが共存している人が多いと言われます。

黄体機能不全、無排卵周期症に効果があるといわれ、間脳、下垂体の活性化による卵巣機能の改善だけでなく、直接卵巣に働く作用もあるといわれています。

がっしりしたタイプの人に用います。便秘傾向、のぼせ、月経時のイラつきがあり、腹部は緊張、弾力があり、下腹部にお血の症状である圧痛があり、左下腹部に特徴的な摩過通があります。

体力があり、下腹部痛があり、便秘がちで胃腸があまり強くない人に用います。

地黄を中心とした8種類の生薬を合わせたものです。虚証で疲労感は強いが、胃腸は丈夫な人に処方されます。
腎虚・虚弱体質を改善することにより、造精機能を高めます。精巣内のテストステロンの上昇作用と、精嚢重量の増加が報告されています。精子の生体反応を促進したという報告もあります。

八味地黄丸の臨床効果は、主に精子濃度の増加と、軽度の運動率の上昇です。

高麗ニンジンを多く含むもので、その中に柴胡、甘草を含んでいる生薬です。
虚証で元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすい人に処方します。
補中益気湯の主な作用は抗ストレス作用、そのほかに柴胡のもつ精子運動性の亢進作用を兼ね備えています。
補中益気湯は性ステロイド代謝系に強く作用します。
また、男性ホルモンのテストステロンの分泌を著しく亢進し、女性ホルモン値を正常化するなどの作用が報告されています。

主な臨床効果は精子運動率の上昇です。